【初めてでも安心】警備員の退職・転職方法|失敗しない手順とコツを伝授
- 今すぐにでも警備員の仕事を辞めたいけど、どうすれば辞められるの?
- 警備員から転職したいけど出来るのかな?
- 警備員の退職・転職の手続きは、どうすればいいの?
警備の仕事を辞めたいのに、どうやって辞めればいいのかわからない——そんな悩みを抱えている方は少なくありません。

警備員歴11年以上、隊長歴6年の私は、警備員を「辞めたい」と悩む隊員に、何度も相談に乗ってきました。
この記事では、「警備会社の退職の流れ」から「警備員の転職方法」まで、わかりやすく解説していきます。
この記事を読めば、スムーズに警備会社を辞める方法と、次の職場を見つけるコツが分かります。
1 警備員から退職・転職する前に考えるべきこと

退職・転職のアクションを起こす前に、これだけは最低限考えてほしいことが3つあります。
- そもそも退職・転職は必要か?
- 退職と転転職活動はどっちが先か?
- 転職先は、警備員か他の業界か?
それぞれ、解説します。
1 そもそも退職・転職は必要か?
今のあなたの悩みは何ですか?
まず、退職・転職するにあたり、その理由を明確にしましょう。
なんとなく辞めたい、転職したいでは、行動に迷いが出やすくなります。
理由が明確だと選ぶ会社や進む道もブレにくいです。
そのために悩みを文字にしてみましょう。
例えば
- 人間関係が嫌だ
- 給料が安い
- 夜勤が体力的にもたない
- 休みが少なく、自由な時間がない
こうして悩みを書き出すことで、「自分がどう働きたいか」「どんな生活をしたいか」が明確になります。
悩みが複数ある方は、その中で自分が重要視していることは何かを考えましょう。
自分が重要だと考えることのためには、退職・転職した方がよいのか、そのまま働き続けた方がよいのか判断する材料になります。

退職する理由がはっきりして決意が固いと、上司の引き留めに気持ちが揺らぐことなく、スムーズに退職に向かうことができます。
退職・転職すべきか考える判断について、詳しく知りたい方は、こちらの記事をごらんください(※この内容については、近日中に別記事で詳しくご紹介予定です。公開までしばらくお待ちください。)。
2 退職と転職活動はどっちが先か?
退職と転職活動の順番は、『心の余裕』と『お金の余裕』、どちらが自分にとって無理がないかで決めると安心です。
例えば、心身が疲れ切っている人は退職してから新しいスタートを切る方が気持ちの整理もしやすいです。
一方で、生活費の心配がある場合は、在職中に次の仕事を探しておくと、経済的なリスクを減らすことができます。
「心の余裕」と「お金の余裕」、どちらを優先したいのかを考えると、自分に合った進め方が見えてきます。

焦らず、安心できる方法を選びましょう。
退職と転職活動はどっちが先かを判断するための詳しい記事はこちら(警備員の退職後の転職活動はNG?転職活動と退職の最適なタイミングとは)
3 転職先は、警備員か他の業界か?
職場でのいじめなど緊急時をのぞいて、基本的には転職先を決めてから退職に向けて活動した方が、スムーズに退職できることが多いです。
その主な理由を3つあげると以下になります
- 収入が途切れず、生活に困らない
警備員の仕事は日給・時給制のケースも多く、退職後すぐに収入がゼロになるリスクがあります。転職先を決めておけば、間を空けずに働き始められるため、生活費や家賃の支払いなどに困ることを防げます。 - 精神的な不安を減らせる
「次が決まっていない状態で辞める」と、焦りや不安が強くなりがちです。転職先が決まっていれば、心に余裕を持って退職準備ができ、新しい職場への前向きな気持ちも保ちやすくなります。 - 転職活動で有利に働くことがある
在職中の転職活動は、「計画的で責任感がある」と評価されることもあります。また、退職後よりも職歴にブランクができにくいため、履歴書・面接の印象もよくなりやすいです。
退職の意思は固いが、転職先について考えていないという方は、同じ警備員に転職するか他の業界に転職するかをまず、考えてください。
警備員への転職について
「警備員をやっているけど、他の警備会社に転職したい。」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方のために、他の警備会社への転職(移籍)について、お伝えします。
ずばり、警備員へは転職しやすいです。
厚生労働省によると、警備員を含む「保安の職業」の2024年の平均有効求人倍率は6.58倍と、全職種平均の約5倍に相当し、1人の求職者に対して約6.5件の求人があることを示しています。
警備員は人手不足で採用されやすいことがわかります。
さらに、40代や50代といった中高年の方でも、特別な資格やスキルがなくても始めやすいのが警備業界の特徴です。
その他、警備員への転職に関する詳細はこちら(※この内容については、近日中に別記事で詳しくご紹介予定です。公開までしばらくお待ちください。)
警備員から他業界への転職について
- 体力面でこのまま、警備員を続けられるだろうか?
- 経済的にもう少し収入がほしいけど、警備員から転職できるかな?
- 自分の人生はこのまま警備員でいいのだろうか?
と警備員から他の業界へ転職できるだろうかと悩む人もいるのではないでしょうか?
警備員からでも、他の業界に転職することは十分に可能です。
ただし、専門スキルが不要な職種であるため、少し工夫が必要です。
その理由は、警備員の仕事が「他業種で直接活かせるような専門スキルを必要としないケースが多い」ため、転職活動でのアピール材料が少なくなりがちだからです。
警備員からの転職に向いている仕事
警備員の経験を活かせる仕事は限られているため、未経験でも応募しやすい職種がおすすめです。
以下に一例を紹介します。
- 営業職
- 飲食業(ホール・調理など)
- コールセンター(インバウンド・アウトバウンド)
- ドライバー(配送・タクシーなど)
- 清掃業務
- 介護職
- ホテルのフロント業務
- ビル・設備管理業
特に20代や30代なら、採用が期待されます。
仕事に対する熱意があれば「将来の成長に期待して採用する」と考える企業や、近年は若手人材が不足している業界も多いためです。
その他、警備員が他の業界へ転職するための詳細はこちら(※この内容については、近日中に別記事で詳しくご紹介予定です。公開までしばらくお待ちください。)
2 退職の手続きをわかりやすく4つの手順で解説
警備員の退職手続きについて、一般的な流れを説明します。
具体的な手続きは勤務先の会社や契約内容によって異なる場合があるため、会社の規定に従うことが重要です。
1 退職の意思表示
退職したいと思ったら、まずは直属の上司や人事担当者に、その意思を伝えましょう。
一般的には、退職を希望する1ヶ月前に申し出ることが多いですが、会社によってはもっと早く申し出ることが求められることもあります。
退職理由についても、できるだけ誠実に伝えた方が良いです。

退職の意思を伝えるのは、精神的にとてもハードルが高いですよね。
「どんな言葉でどのタイミングで退職の意思を伝えるか」の詳細はこちら(※この内容については、近日中に別記事で詳しくご紹介予定です。公開までしばらくお待ちください。)
2 退職届の提出
退職の意思を伝えた後、正式に退職届を提出します。
退職届は書面で提出するのが一般的です。
会社で退職届のフォーマットが定められている場合はそれに従いましょう。

今まで私が勤めた会社では、退職届のフォーマットを渡され、それに書かされました。
自分で退職届を作成するより、フォーマットがある方が楽です。
会社にフォーマットがあるか聞きましょう。
内容としては、退職希望日や、退職理由(必須ではない)を記載することが多いです。
3 業務の引き継ぎ
退職する場合、勤務していた業務の引き継ぎを行います。
警備員の場合、特に交代制で勤務している場合が多いため、他の警備員や担当者に業務の引き継ぎをしっかり行い、引き継ぎ書を作成しておくとスムーズです。
4 貸与物や健康保険証を勤務先に返却
勤務先からの貸与物や健康保険証などは返却しなければいけません。
主な返却物としては、以下のようなものが挙げられます。
勤務先への主な返却物
- 貸与品(社員証や制服など)
- 健康保険証(扶養家族分を含む)
上記のほか、返却が必要なものがあるかは勤務先の担当者に確認しましょう。
なお、使っていたPCなどの端末に保存されたデータは、勝手に削除しないようにしましょう。
会社によってはデータの初期化などの対応を求められることもあるため、担当者に指示を仰ぎ、適切に対応する必要があります。
健康保険証は退職日まで有効であるため、有給休暇を消化する場合でも退職日以降に返却するのが一般的です。
返却方法は郵送や手渡しなど会社によって規定の対応が異なるため、事前に担当者に確認してください。
その他、警備員が退職の手続きするための詳細はこちら(※この内容については、近日中に別記事で詳しくご紹介予定です。公開までしばらくお待ちください。)
3 警備員の転職活動の方法
警備員から転職するときにハローワークや新聞に入るチラシ広告から選んで応募し、転職再起を決める人もいるようですが、それではもったいない!
転職サイトや転職エージェントも利用したほうが良い理由は下記のとおりです。
- 求人情報の質と量が限定的
ハローワークやチラシの求人は、掲載にかかる費用が安いため、「採用にお金をかけたくない企業」が集まりやすく、給与・待遇が低め、労働環境が厳しい場合がある。 - 非公開求人が見られない
転職サイトやエージェントには、一般に公開されない「非公開求人」が多くあります。 - サポートが乏しい
ハローワークの職員は親切ですが、専門的な業界知識や個別のキャリア支援には限界があります。 - 比較・検討がしにくい
転職サイトでは、条件での一括検索や他社との比較がしやすい。
転職活動には転職サイト・転職エージェントを積極的に利用しましょう。
警備員から転職する場合の一般的な活動手順は以下の通りです。
- 自己分析とキャリアの方向性を見つける
- 職務経歴書や履歴書を作成しておく
- 求人情報を探す
- 面接対策を考える
- 転職後の準備をする
それぞれ解説します。
1 自己分析とキャリアの方向性を見つける
転職を考える上で、まずは「なぜ転職したいのか」・「どんな職種に進みたいのか」を明確にしましょう。
施設警備員としての経験がどのように他の職場で活かせるか、また自分が目指すキャリアパスを考えることが大切です。
自己分析のポイント
- 施設警備員として得たスキル(例:安全管理、コミュニケーション能力、緊急対応能力など)
- 自分が得意なこと、やりたいことは何か
- どんな業界や職種が自分に合っているか
施設警備員の経験が生かせる分野としては、セキュリティ関連の仕事(例えば、セキュリティマネージャーや監視カメラの管理)、施設運営や管理(例えば、ビルメンテナンス、施設管理)、物流・倉庫業務(セキュリティや在庫管理が求められる)などがあります。
2 職務経歴書や履歴書を作成しておく
転職前に職務経歴書や履歴書を準備することで、以下のようなメリットがあります。
1 自分のキャリアの棚卸しができる
- どんな仕事をしてきたか、どんなスキルを得たかを整理することで、今後のキャリアの方向性が見えやすくなります。
- 自分の強み・弱み、実績や経験を客観的に把握できるようになります。
2 転職活動を効率的に進められる
- 求人に応募する際に、すぐに書類を提出できる状態にしておくとスムーズです。
- 応募企業ごとにカスタマイズも簡単にできるようになります。

必要なタイミングであわてず対応できるように、転職活動を始める前の準備として作成しておくのがベストです。
3 求人情報を探す
転職サイト転職エージェントを活用して、自分に合った求人を探します。
警備員からの転職の場合、警備業務を含む他の業種にも応募が可能です。
- 転職サイト
- リクナビNEXT、マイナビ転職、エン転職などの大手転職サイトを活用する。
- 警備業界以外でも、施設管理や安全管理、ITセキュリティ関連などに強い企業をターゲットにする。
- 転職エージェント
転職エージェントに登録して、プロのアドバイザーから自分に合った求人を紹介してもらうのも有効です。
特に、キャリアチェンジの場合は、アドバイザーが経験に合った転職先を提案してくれます。
転職サイトや転職エージェントの違いなど詳細はこちら(※この内容については、近日中に別記事で詳しくご紹介予定です。公開までしばらくお待ちください。)
4 面接対策を考える
面接では、転職の理由やこれまでの経験がどのように新しい職場で活かせるかをうまく伝えることが大切です。
- 警備員としての経験をどう活かすか
面接では、「なぜ警備員から転職するのか?」という質問をされることが多いです。その際には、「安全やセキュリティの重要性に関心があり、もっと幅広い業務に携わりたい」「施設運営に興味があり、より多くの人々に貢献できる仕事に挑戦したい」などの理由をしっかりと伝えると良いでしょう。 - 自分の強みをアピール
警備員としての経験で培った「冷静な判断力」や「人と接する能力」などは、どの業界でも活かせるスキルです。実際の仕事でどのように活用してきたかを具体的に説明できると、面接官に良い印象を与えることができます。
5 転職後の準備
内定をもらったら、転職後の準備もしっかりと行いましょう。
警備業界以外への転職なら新しい環境にスムーズに適応できるよう、業界の基本的な知識を事前に学んでおくと安心です。
まとめ

警備員を辞める権利は、法律で認められている正当な権利です。
つまり、「辞めたい!」と思ったときは、正当な手順を踏めば、原則として退職は認められます。
ただし、スムーズに退職するためには、以下の2点が重要です。
- 退職理由を明確にし、退職の意思を強く持つこと
- 退職の手順を守ること(無断欠勤や突然の退職は避けましょう)
会社が退職を認めてくれない場合は、労働基準監督署や労働相談センターに相談する、または退職代行サービスを利用することも選択肢のひとつです。
良い転職をするためには、「転職サイト」「転職エージェント」「ハローワーク」を複数登録して使うのがポイントです。
転職サービスごとに扱う求人やサポート内容が異なるため、複数を併用することで、より自分に合った求人を見つけやすくなります。

良い転職先を見つけるためには、多くの情報から選択するようにしましょう。
おすすめの転職サイト・転職エージェントについては、こちら(この記事は、現在準備中です。近日中に公開予定です。)

